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加茂 | これからも、 「自分が今こう思った」ということを積み重ねていって、 nothing ever lastsというバンドは どんどん前に進んでいくということですか。 |
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ネル | そうなっていきたいですね。 |
加茂 | ちなみに今、頭の中にある一番素敵な景色ってありますか。 こういう景色だったら、感動するだろうなっていう。 バンドの活動でもいいですし、個人的な活動でも構いません。 |
ネル | そうだねえ。 僕はやっぱり、景色で言うと、外で音楽をやること。 フェスを作りたいんです。 ウッドストック[*1]ってわかりますか。 |
加茂 | 分かります。 |
ネル | あれはもう、みんなが政府に不満を持って、 若者たちが集まりたい場所がほしいんだって言って、 集まって音楽が流れて、 みんな聴いても聴いてなくても一体感がすごかった。 それが最近のフェスって、どんどん企業化してきて、 なんか行く事がステータスになってきたんだよね。 それが嫌だなって。 「かっこいいから行こう」とかではなくて、 もっともっと自由な場所を作りたいんだよね。 |
ネル | 僕が取り戻したいのは、 ウッドストックみたいなフリーダム。 だから僕が思い浮かぶ一番素敵な景色は、 主催じゃなくてもいいんだけど、 日本の広い芝生の上にステージがあって、 そこに集まる人達はお金も使わずに無料で来ることができて、 空気、場所を共有しながら生きていく。 権利関係がどうのこうのとか、誰が出るのとかじゃなくて、 みんながありのままの音、空気を受け入れる風景だな。 |
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加茂 | そこには何人くらい集まっているんですか。 |
ネル | 日本人全員でしょ(笑) 逆に10人でもいいですね。人数じゃない。 その瞬間を生きている人たちが本当に生きているんだなって、 そういう風景があれば嬉しいかも。 多ければ多いほどいいんだけど、 本当にその瞬間を生きて人が集まっているんだったら、 それほど嬉しいことはないですね。 |
加茂 | 僕の中では人の海みたいなのが できているのかなと思ったんですが、 「10人でもいい」というのに感動しました。 |
ネル | 人の海だったら嬉しいですけどね。 |
加茂 | きれいに締まったので、 今回はこの辺で終わろうと思います。 今日はありがとうございました。 |
ネル | よかったです。ありがとうございました。 |
(この連載はこれにておしまいです。 最後までご覧いただきありがとうございました!) |
[*1]ウッドストック・フェスティバル
1969年8月15日(金)から17日(日)までの3日間(あるいは、8月15日午後から18日午前にかけての4日間)、アメリカ合衆国ニューヨーク州サリバン郡ベセルで開かれた、ロックを中心とした大規模な野外コンサート(Wikipediaより引用)。
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