フダンヅカイ

極限状態で思い出すこと

(2012-08-20)

先日、友達が北アルプスを登ってきました。
その友達が

「しんどいときに自然と思ったのが、母親と弟と友達。
人間は極限にいくと大切な人達を思い返すようにできている」
と言っていました。

そこまで極限に陥る体験をした友達は
きっと、大きく成長したのだろうと思います。


そういえば私も、そこまでの極限ではないものの
似たような気持ちになったことを思い出しました。

山を歩くのが人並みな友達と、
写真を撮りながらの超スローペースな私が富士登山をした時のこと…

私は夜勤明けで寝ておらず、そのまま富士山に行きました。
夜、9号目に来て、その疲れがどっと出始めました。
少しずつ私と友達との距離が離れていきます。
しかも下山道を登っていたので道が滑り、心臓バクバク。足も上がりません。
高山病への不安も大。

まずいな…。

ふっと深呼吸して、空を見上げました。

空には無数の星。
空の下には星屑のような町の明かり。

なんてきれいなんだろう。

その時、自然と「ありがとう」の気持ちが湧き上がってきました。


富士山、登らせてくれてありがとう。

夜勤明けなのに頑張ってる自分、ありがとう。

そんな自分を生んでくれた親、ありがとう。

そして、一緒に登ってくれている友達、ありがとう。


周りに、自分に、感謝の気持ちが生まれ
足取りが軽くなりました。


あまりにもしんどくなったときに思い出すこと、思い出す人には
自分の核となる大切なことが隠されている気がします。


あなたは極限に立った時
何を思いますか?

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Profile

宮坂 由香(みやさか ゆか)

都内印刷会社にて、DTPオペレーターとして画像編集、
レイアウト編集業務を経験。

学生時代は子どもたちに忍術を教えたり
舞台に立つ忍者のアルバイト、イベントスタッフをしたり、
人と関わるユニークなアルバイトを経験。

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