フダンヅカイ

僕は、おはなしをすることでしか
メディアを作ることができなかった

(2013-01-16)

このフダンヅカイ、というサイトは
「ちょっとほかとちがう、おはなしメディア」という
キャッチコピーがあります。
これは話し言葉を大事にしようという意味だけでなく、
僕自身の習慣を変えようという決意表明でもあります。

このサイトがどのように自分の習慣を
変える決意表明になるのかというと、
まず最初に、僕は本当にネガティブ思考で、
例えば仕事を褒められても
「本当はそんなことはないはずだ」と
すごく不自然な反応をしてしまう人間なんです。
これは小さいころからずっとそうで、
大人になっても抜けていないクセのひとつでした。

でも、ネガティブになることは時には大事ですが
あまりにも過剰すぎると周りが引いてしまうので
「30歳にもなったし、そろそろこれは改めないと」と思い
どうしたらこの考え方を変えることができるだろうかと
毎日試行錯誤した結果、このサイトの運営に行き着いたんです。

いったいこのサイトの何が
僕のネガティブ思考を変えてくれたかというと、
皆さんに読んでいただいている「オハナシ」です。
このコンテンツが、僕の習慣、態度、考え方を
大きく変えてくれたのです。
(表立ってはっきりとではないですが)

「オハナシ」というコンテンツは、
基本的に僕が話を聞きたい人とおはなしをして、
それをまとめたものになります。
そして、コンテンツの内容を褒めてもらった時、
僕はそこでネガティブな反応はできない。
なぜなら、「おもしろかったです」と言われた時
「いやー、全然そんなことないですよ」と返したら
僕だけなら良いんですが出演していただいた方まで
否定するという大変失礼なことになります。

この一連の流れ、かなり変な感じなのですが、
自分の習慣を変えるには
これくらいの荒療治が必要でした。
あと、誤解して欲しくはないのですが
僕のためだけにおはなしをしたのではなくて、
より多くの人に楽しんでもらおうと
おはなしをしてコンテンツを作った結果、
副産物的に習慣の改善がついてきた感じです。

今は、コンテンツの内容を褒めていただいた時に
素直に「ありがとう」と返せるようになりました。
そして、お礼を言えるようになってから
ずっと自分にのしかかっていた重荷が取れたようで、
こういったコンテンツを作って楽しんでもらおうとか、
考えすぎないでまず行動することを優先しようとか、
フダンヅカイというサイトの未来について
明るく考えることもできるようになっています。

「ちょっと変わったサイトですよね」と
言われることが多いこのフダンヅカイですが、
もともと変わったものを作ろうとしたのではなく、
僕はこのような形でしか作ることができなかったんです。
そして、これからもこの姿勢を変えることなく、
「オハナシ」を中心に据えてコンテンツを作り続けます。