フダンヅカイ

「誰もが楽しめるコンテンツ」が持っているテーマ

(2013-03-27)

先日、「デザインあ」展に行ってきました。
デザインあについては
正直なところあまり知らなかったのですが、
大人でも子どもでも楽しめる内容で、
かつ楽しいデザイン展でした。
細かい内容については
会場で見る楽しみを奪うのでここでは割愛しますが、
知っているつもりのものが視点を変えるだけで
全く違うものに見えてくる楽しさに満ちていて、
知恵をたくさんもらってきました。

おもしろかったのが、
大人も子どももみんな笑顔だったこと。
子連れの親子でも、学生の集団でも、
カップルでも、みんな等しく
「うわーすごい」「これおもしろい」と
すごい素直な反応をしていたんですね。
かくいう自分も「おもしろい」と
何度も言いながら展示を見ていることに気づいて、
「誰でも楽しめるコンテンツ」というのは
こういうもののことなんだなぁと気づきました。

大人も子どもも楽しめるものの根っこには
「時代がどれだけ変わっても通用するもの」が隠れています。
「デザインあ」展は一見変わった視点のようでいて
いつの時代でもできるものが多く展示されていました。
そしてそれは、現代を生きている人たちにとっての
“盲点”になっているんだろうなぁと。

大人にとっては子どもの視点が盲点で、
子どもにとっては大人の視点が盲点。
そして、どちらにとっても盲点となるのは
「当たり前のこと」です。
今この文章を書いているノートPCの原材料はアルミとか、
飲んでいるコーヒーが入っているカップは紙とか、
「そんなの当たり前だろう」と思いつつ
普段は全く意識していないこと。
それを真剣に突き詰めると、
どんな世代でも楽しめるコンテンツが作れるのでしょう。

「デザインあ」展には、当たり前がたくさんありました。
そして、それはわかっているけど見過ごしていたものです。
「あー、やられたなぁ」とあの展示を思い出して悶えつつ、
フダンヅカイもそんなコンテンツを提供するべく
見過ごしているものを拾い上げていきたいと思います。