フダンヅカイ

インタビュアーが、インタビューされたら。

第8回 意見なんて誰も聞きたくない

加茂 今年は海外に取材に行く予定はあるんですか?
濱田 今のところは無いですね。
日本にいながら海外に行って働かれている方や、
海外で働いていたけど帰国するという方がいらっしゃるので、
そういった方に日本で会います。
今年は日本を軸に活動していこうかと思っています。
加茂 しばらくは会社員として仕事をしっかりやって。
濱田 はい。記事のストックが50くらいあるので、
まずはここからですね。
行ってこれ以上増やしたら逆に大変です(笑)。
加茂 1週間ごとに掲載すると考えると、1年分。
本当にたくさんの人に会ったんですね。
濱田 そうですね。
取材をさせて頂いたのは現在108名です。
加茂 ちなみに今までの海外取材はいつされたんですか?
濱田 取材旅行に行ったのは
去年(2011年)の8、9月と今年の2、3月です。
加茂 確かREADYFOR?で海外取材のための
資金調達をされていましたよね。[*1]
濱田 それが今年の2月、3月ですね。
加茂 READYFOR?に参加したからこそ、
色々な人に知ってもらえたというのはありますか?
濱田 はい、かなり効果がありました。
加茂 周りの人たちが見る機会を作ってくれたと。
濱田 そうですね、READYFOR?以外では
特に紹介や口コミで知ってくれる方が多いですね。
加茂 なでしこVoiceってリアルな言葉が多いので、
それが響くのかもしれないですね。僕はそこが好きです。

あと、インタビューの後に
「この人はこういう働き方をしているから
私たちもそれを見習って頑張りましょう!」
みたいなまとめをしないですよね?
就職サイトではよくありますが、
それをやっていないのは意図的なんでしょうか。
濱田 いえ、最初はやろうとしていたんですけど、
編集を手伝ってくれていた友人に
「別にこの記事で真里の意見なんて
誰も聞きたいと思ってないよ。」と言われて、
「確かに!」と思ってやめたんです。

あと、なでしこVoiceを
面白いと言ってくれる人の理由として多いのが、
サイト内に矛盾する意見も全て載せていることなんです。
どんな生き方の哲学であっても、
全部一緒にして私は載せています。
なので、なでしこVoiceとしてのコレだ!
という意見は正直ありません。

普通インタビューサイトとかって、
こういう生き方がいいよねって代弁してくれる人に
インタビューして載せることが多いと思うんです。
でも私は別に海外で働こうが、日本で働こうが、
それはその人が選べば良いと思っているので、
1つの意見をサイトに載せるつもりはありません。
だから掲載記事では、
就職しないですぐに海外で働くのが良いと言う人もいれば、
就職してからの方がいいと言う人もいるんですね。
加茂 それが面白いんですよね。
大手の就職支援サイトとかで
なでしこVoiceのようなインタビューをしたら、
海外で就職出来る方法がある、
さあ就職しようってオチになると思うんです。

一方でなでしこVoiceを見ると、
まず国内で働いてもいいんじゃないかって言う人がいる。
あれを見たら、みんな安心すると思うんですよ。

[*1]クラウドファンディングREADYFOR?にて「「なでしこVoice」海外で働く女性への第三弾取材旅行」というプロジェクトを投稿。
https://readyfor.jp/projects/nadeshiko-voice

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