フダンヅカイ

選ばないものを決める

(2013-04-15)

日常には色んなお誘いがありますよね。
特に、顔が広い人や何かのコミュニティーに属している人は、
多方面からお誘いがあることと思います。

私は少し前まで、お誘いにできる限り全て乗っていました。
たとえ同じ時間にお誘いが3件あっても、全て少しずつ顔を出すほど。

そこまでして乗るのには理由がありました。
私は人付き合いが苦手でした。
でも、そんなこと言ってられない時代。なんとかせねば。
ということで、自分を鍛えるためにお誘いに乗っていたのです。
苦手なことも、回数をこなせば慣れるかな、と。

実際その通りで、慣れるどころか次第に楽しくなってきました。
だから、苦手だから行く、から、
楽しいから行く、に変わっていました。
楽しくなると更にお誘いに乗りたくなるもので、
やっぱりお誘いにかたっぱしから乗ります。

でも
誘いはとりあえず行く、をずっと繰り返すのは、
自分で考えることを放棄している気がします。
私という船の進路を、海の流れに任せっぱなしなのです。
もちろん、ある程度任せるのはいいと思います。
冒険もできるし、わくわくもあるから。
それに、舵を取り続けると、
途中で力尽きでしまうかもしれません。

でも、舵をとらずに生きていると、
大嵐が来たら、いとも簡単に飲まれてしまうのではないでしょうか。

私が舵をとらずにひたすらお誘いに乗っていた時は、楽しかったです。
反面、いつも心がざわざわしていました。
なので、去年あたりから、多少舵を取ってみることにしました。
キャパオーバーになりそうな物事を取捨選択することで、
運転がちょっと楽になったのです。

あちこちに顔を出しすぎて肉体的に疲れそうな時は、
自分の本音は何を欲しているのか考える。
経済状況や仕事の状況、資本である体のことも含め、
今、そのお誘いに乗る必要があるのか。
自分と向き合い、自分の行動に責任を持つことから逃げないで。
丁寧に生きていきたいものです。

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Profile

宮坂 由香(みやさか ゆか)

都内印刷会社にて、DTPオペレーターとして画像編集、
レイアウト編集業務を経験。

学生時代は子どもたちに忍術を教えたり
舞台に立つ忍者のアルバイト、イベントスタッフをしたり、
人と関わるユニークなアルバイトを経験。

Blog:http://ameblo.jp/saco-foto/
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