フダンヅカイ
SAKELIFE! - SAKELIFE高橋さんと話した、日本酒のこと

第二回 定期購入やんない?

加茂 生駒さんと最初に「SAKELIFEを作ろう」ってなった時は、
どんな話をしていたんですか。
高橋 龍史は大学の友達だったんですけど、
彼はその時アウトドア用品のECサイトをしていたんです。
僕は起業じゃなくて継ぐなんですけど、自営って部分で、
起業した龍史とはなんか共感できる部分がありました。
大学の友達の中だと、独立して自分で店を起こして
という人はいなかったんですよ。

龍史とはすごい話があって
「お互いいつか、何かおもしろいことあったら
一緒になんかやれたら」みたいな話をしていました。

そして、2011年12月に、龍史が碇君[*1]
Eコマースについての話をしていた時に
「定期購入が流行っているよ」という話が出てきて、
ピンときたらしくすぐに僕に電話をしてきました。
たぶん「定期購入だったらみんなができないことができる」
と思って電話をくれたんだと思います。

僕も「毎月お酒を送るサービスやってみない?」
って言われたときにすごいテンションが上がって。
定期購入だったらお客さんと関わり合いながら
毎月お酒をネット上で売ることができると思ったんです。

僕は石橋たたいて壊しちゃうタイプなんですけど、
そのときは全く躊躇しませんでした。
そしてSAKELIFEというプロジェクトが12月半ばに始まって、
そこから龍史と2人でガーッと今に至るまで
突っ走ってきた感じですね。
加茂 SAKELIFEって、プロジェクトが立ち上がってから
「定期購入始めます!」と言いながら
立て続けにイベントをやっていましたよね。
実際にイベントやって宣伝している間にも
お客さんとのお付き合いがあったと思うんですが。
高橋 はい、ありました。
加茂 その時、すでにSAKELIFEはいけそうだと感じていたんですか。
高橋 そうですね。確信に変わったのはイベントの時です。

実はSAKELIFEが始まったときは
メインターゲット層をどうするかっていうので、
最初にあがったのは「40代、50代の日本酒を飲む層」、
より飲んでくれそうな層に向けたサイトに
絞るべきなんじゃないかって話が出てて…
父親 あ、まーくん。これ持ってって!
高橋 あ、はい(お客さんが買ったお酒を持って外に出る)。
すいません!少々お待ちください!
加茂 いえいえ、大丈夫ですよ(笑)

お仕事中…

(5分後)
高橋 すみません、お待たせしました。
加茂 いえいえ(笑)では話を戻して…
SAKELIFEはイベントをやっているうちに
「これはいける」と確信を持つようになったと。
高橋 「40代、50代の日本酒を飲む層」をターゲットにしようと
12月半ばから話し始めたんですが、
正月辺りに「これでいいのかな」って考えるようになりました。
自分たちと歳が近い人とかに
売ってった方が楽しいんじゃないかな、
それは売れる売れないっていうよりも楽しい、
伝えたいっていう部分で。

それで、「ターゲット層を変更しない?」
って龍史と色々と話し合いました。
彼はビジネス目線なんで、40代、50代の人に
売ったほうが良いんじゃないかって考えていたんです。

そんな彼が変わってくれたのは
たぶんイベントがきっかけで、
日本酒をあまり飲んでない20代の方から
「え?これ本当に日本酒?」とか
「日本酒ってこんなにおいしかったの?」って声を
たくさんいただいたんです。
高橋 その声が龍史自身の考えを変わるきっかけになり、
同時に「これはチャンスだ!」と思いました。
そこからもう一気に
「じゃあ、呑んだことない人たちに
日本酒どんどん飲んでってもらおうよ!」
となりました。イベントでいただいた声のおかげで
最終的なSAKELIFEの方向性が決まったんです。
加茂 あまり日本酒に馴染みのない世代から
顧客にしていこうという考え方が面白いですね。
高橋 といっても、
もちろん40代以上の方々にもご利用いただいていますし、
イベントにもお越しいただいています。

日本酒をよく飲む世代の人たちの意見は
僕らにない視点からのものが多いので、
いつも勉強になっていますね。

[*1]株式会社Whyteboard代表碇和生さん(@ikalii)のこと。

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