加茂 | これまでのお話の中で何度も相方である 生駒さんの話が出てきましたが、 高橋さんから見て、生駒さんはどう見えているんですか。 生駒さんが高橋さんについて 「彼がいてこそのSAKELIFEだ」とか 「僕が正典の一番のファンだ」みたいな話を しているのを見かけることはあるんですが、 高橋さんが生駒さんについて話しているのは 聞いたことがないなと思って。 |
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高橋 | ああー…たしかにそうですね。 その質問は初めてかもしれないです。 |
高橋 | 僕はすごい理想論者な部分があって、 龍史は本当に真逆なんです。 僕は石橋を叩いて壊しちゃって結局やらないタイプで、 龍史は即実行型で「渡ってみなきゃ分からないだろう」 ってタイプなんです。 |
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加茂 | はい。 |
高橋 | 龍史が言ってたことの中で一番しっくりきたのは、 「偶然を必然に変える努力をしないといけない」という言葉で。 お酒飲みながらしてた時に出てきた言葉なんですけど、 これはすごい彼のことを表している 良い言葉だなぁと思いました。 たぶん、僕は彼がお金お金している人間だったら 一緒に仕事をしていないんですよ。 でも、彼って結構ビジネス寄りに 見えちゃう部分があると思うんです。 実はすごい泥臭い奴で、 僕と同じくすごい寂しがり屋で… なんて言ったらいいんだろう、 根本の部分で人が好き、繋がりたいっていう部分で すごい共感し合っているっていうか。 そうですねぇ… ちょっと待ってくださいね… なんだろうなぁ。 今まで彼と何かをやるのに、 理由なんて関係ないぐらいに思ってたんで。 |
加茂 | それくらい、 根っこで繋がっているのかもしれないですね。 |
高橋 | そうですね。 まぁ龍史に怒られちゃうかもしれないですけど、 彼とSAKELIFEをやる理由は全く考えてなかったですね。 |
加茂 | それが充分な理由な気がしますね。 「理由がない」っていうのが 一番大きな理由なのかもしれないです。 |
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高橋 | ああ… |
加茂 | SAKELIFEが始まったのは、 「あいつが言ったことと、俺が考えていたことが一致した」 みたいな瞬間だったのかもしれないですね。 |
高橋 | そうですね。 |
加茂 | その時にはもう走り出すしかないって感じで。 |
高橋 | そうですね。 龍史はとにかく早く走って、 足下見えなくなるってタイプなんで(笑) なので、僕はしっかり根っこになって、 彼が最短で走れるように、 走りやすいようにするのが仕事だと思っています。 |