フダンヅカイ
豊かなノイズが生まれる場の発明をめざして ~株式会社ツクルバ中村さんと、お酒を飲みながら小一時間~

第8回 建築はコワーキング

加茂 建築がコワーキングだというのは、
co-baを作ってから気付いたんですか。
中村 作ってからですね。ほんとうに最近なんですよ。
中村 それこそ、この間のTHE TERMINALでやった
イベントに出た時[*1]に、
三浦展さんに言われたんですよね。
それぞれのキャラ出ていますよねって。
co-labをやっている田中さんと、
THE TERMINALTHE SCAPE (R)を作った関口さんと、
若手枠で僕が出ていて。
一番co-baは祝祭的だよね、と。
良く言えば祝祭的だけど、悪く言えば
建築学生の製図室のノリを再現しているよね、と(笑)。
加茂 空間から祝祭的なノリを感じ取るっておもしろいですね。
中村 ですよね。本当にそうだなと思いました。
場所を作った職人さんたちの制作ドキュメンタリーや、
運営が始まってどういう利用者の方々が関わっているのか
というのもめちゃくちゃ面白いコンテンツだと思っています。
ちなみに、あそこの壁面はco-ba libraryの施工を担当した
HandiHouse Project[*2]さんの展示ゾーンになっています。
加茂 おもしろいですよね。
HandiHouse Projectさんが
co-ba libraryを作っている様子を
Ustreamで中継していましたけど、
僕結構ヘビーユーザーだったんですよ。
僕はみんなが楽しんでいるものは
絶対いいものができると考えているので、
中継を見ながら「良い空間ができるんだろうなぁ」
と思っていました。

家を建てている人もそうだと思うんですけど、
関わっている人たちが「これはまずいな」と思っていたら、
現場が楽しそうに見えないですよね。
中村 ありますよね。
そういうときって、自分で自分たちを不自由にしているというか、
わざと物事を複雑にしているような気がするんですよ。
どんどん深みにハマっていく、
負のスパイラルにならないようにしなきゃいけないですね。

[*1]「シェアの未来」第2回 シェアの経済学に出演。
http://theterminal.jp/share_2.html

[*2]HandiHouse Project
デザインから工事のすべてを自分たちの『手』で行う建築家集団。
合言葉は『妄想から打ち上げまで』
Webサイトはhttp://handihouse-project.jp/profile/

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