高橋 | 昔、酒税法で酒屋ってすごい守られていたんですよ。 タバコ屋さんみたいに何メートル以内には作っちゃいけないとか、 そういう厳しい中で守られていたんです。 その後、法律がなくなって販売店が増えたんですけど、 販売の窓口が増えるってまぁいいことじゃないですか。 気軽に日本酒を楽しめるようになるし、 日本酒以外のものも買えるし。 お客さんにとってはいいことなのに、 「なんで日本酒の消費量がここまで減ったんだろうなぁ」 ってすごい考える時期がありました。 |
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高橋 | 自分の中で答えを出すヒントになったのは、 うちの親父の存在だったんです。 昔、酒屋は主(あるじ)がお酒を選んで、 売っていくっていうスタイルで… まぁ酒屋ってそういう形式でしか お酒を出しちゃいけないものだったので。 で、主がいる、いないっていうのが 日本酒の消費量が減った原因だったんじゃないかなって。 |
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加茂 | 主がいるか、いないかっていうのはすごい大事だと思います。 SAKELIFEは生駒さんと高橋さんが主として居て、 主がセレクトした日本酒を買いたいって人たちが来るわけなので。 主とお客さんのコミュニケーションが 定期購入というサービスを通して 実現できているっていうのは、 酒屋で働いている高橋さんとしては 面白いことなんでしょうね。 |
高橋 | そうですね。 でもやってみて、もっと改善したいなと思える箇所も たくさん出てきています。 例えばTwitterで感想を探していると 「美味しい」って言う人もいれば「微妙だな」って言う人もいて、 「あれ、美味しくないのか?」と悩んだことがありました。 でも、今はお客さんの意見を参考にしつつ、 最後は自分が信じた日本酒をお届けすると決めています。 |
加茂 | テレビで「ここは美味しい!」って 絶賛されているラーメン屋に行っても 自分の好みと合わない事ってありますからね。 |
高橋 | そうですね。 あと、もっとたくさんコミュニケーションができたらな、 と思っています。 Twitterで気軽に話しかけてみたりとか、 質問が来たら答えたりとか…。 ただ、毎月お酒が届くってことに メリットを感じて頼んでくれている人もいますし、 その辺はこれからうまくバランスを 取っていきたいと思っています。 |
加茂 | SAKELIFEの会員さん、 それぞれに楽しみ方がありますからね。 |
高橋 | SAKELIFEでは日本酒を楽しむ手伝いが 出来れば良いなと思っています。 |
高橋 | 日本酒は「え、こんな楽しみ方があるんだ」 って知るだけですごく美味しくなると思うんですよ。 自分だって、飲んだ時々で 「こんな味って変わるの!」って経験してますし、 「あの時美味しかったのに、今飲んだら微妙だな」 とか思うときもありますし。 「食」って本当に曖昧なものだなぁって思います。 |
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加茂 | 味覚の差は確実に影響しますよね。 でも、SAKELIFEでは高橋さんが 自分で美味しいと思った日本酒を信じて送り続けると。 |
高橋 | そうです。 「自分が美味しいと信じた日本酒を送る」 という決意をして1つ問題が解決して、 そこからどうやって人と交流していこうか、というのが これから挑戦していく部分だと思っています。 |