フダンヅカイ
SAKELIFE! - SAKELIFE高橋さんと話した、日本酒のこと

第六回 理由なんて関係ない

加茂 これまでのお話の中で何度も相方である
生駒さんの話が出てきましたが、
高橋さんから見て、生駒さんはどう見えているんですか。

生駒さんが高橋さんについて
「彼がいてこそのSAKELIFEだ」とか
「僕が正典の一番のファンだ」みたいな話を
しているのを見かけることはあるんですが、
高橋さんが生駒さんについて話しているのは
聞いたことがないなと思って。
高橋 ああー…たしかにそうですね。
その質問は初めてかもしれないです。
高橋 僕はすごい理想論者な部分があって、
龍史は本当に真逆なんです。
僕は石橋を叩いて壊しちゃって結局やらないタイプで、
龍史は即実行型で「渡ってみなきゃ分からないだろう」
ってタイプなんです。
加茂 はい。
高橋 龍史が言ってたことの中で一番しっくりきたのは、
「偶然を必然に変える努力をしないといけない」という言葉で。
お酒飲みながらしてた時に出てきた言葉なんですけど、
これはすごい彼のことを表している
良い言葉だなぁと思いました。

たぶん、僕は彼がお金お金している人間だったら
一緒に仕事をしていないんですよ。
でも、彼って結構ビジネス寄りに
見えちゃう部分があると思うんです。
実はすごい泥臭い奴で、
僕と同じくすごい寂しがり屋で…
なんて言ったらいいんだろう、
根本の部分で人が好き、繋がりたいっていう部分で
すごい共感し合っているっていうか。

そうですねぇ…
ちょっと待ってくださいね…
なんだろうなぁ。
今まで彼と何かをやるのに、
理由なんて関係ないぐらいに思ってたんで。
加茂 それくらい、
根っこで繋がっているのかもしれないですね。
高橋 そうですね。
まぁ龍史に怒られちゃうかもしれないですけど、
彼とSAKELIFEをやる理由は全く考えてなかったですね。
加茂 それが充分な理由な気がしますね。
「理由がない」っていうのが
一番大きな理由なのかもしれないです。
高橋 ああ…
加茂 SAKELIFEが始まったのは、
「あいつが言ったことと、俺が考えていたことが一致した」
みたいな瞬間だったのかもしれないですね。
高橋 そうですね。
加茂 その時にはもう走り出すしかないって感じで。
高橋 そうですね。
龍史はとにかく早く走って、
足下見えなくなるってタイプなんで(笑)

なので、僕はしっかり根っこになって、
彼が最短で走れるように、
走りやすいようにするのが仕事だと思っています。
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