フダンヅカイ
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もくじ
はじめに 農家とプロデューサー
第1回 はじめはすべてが手探り
第2回 18日で100人に話を聞いて
第3回 3年目からが本番
第4回 「あれー!いつの間に?」
第5回 みんな意識が変わってきたみたいで
第6回 ひたすら想いを書き続けました
第7回 お米は本当に奥が深くて
第8回 「たんぽ」と「きりたんぽ」
第9回 農業を続けていける仕組みを作る
第10回 スーパーでヒアリング
第11回 トラ男ブランドだけのカフェ

第11回 トラ男ブランドだけのカフェ

加茂 今年はいま収穫の時期ですけど、
来年以降はトラ男の活動を通じて
どんなことをやっていきたい感じですか。
武田 来年以降ですか…
加茂 さすがに今は考えられないかもしれないですが、
ものすごい先の目標はありますか。
武田 ものすごい先でしたら、
もちろん農家を増やしていく、
あと販売量を増やしていくというのが
秋田県としての目標ですね。

今のトラ男農家3人だけが良ければいいかといえば
全くそんなことはなくて、
まだまだいっぱい頑張っている若手農家もいるので、
その人たちと一緒にやっていくためのネットワークを
これから広げていくことが必要だと思っています。

そして、トラ男が全国に広まったら
東京にトラ男ブランドだけのカフェを作りたいです。
食材は全てトラ男。
米は当然トラ男で、お肉や野菜も
今日は誰々が作ったがわかる。
そして、食べた時にその場で生産者に
フィードバックできる仕組みがあれば最高です。
武田 僕たちってただ作っていれば良いってわけじゃないんですよ。
お客さんの口に入るまで、
お客さんに美味しいって食べてもらえるところまでを
見ていかなきゃいけない。
いいものを作っても、
たとえばだめな炊飯器を使っている時点で
美味しいと思ってもらえなかったりとか、
精米が良くなければだめだったりとか、
配送業者が良くなかったらだめだったりとか、
保存方法が良くないとだめだったりとか、
お客さんの口に入るまでにいろんな問題があるんです。

なので、ただいいものを作っていれば
美味しく食べられるかといえばそうでもない。
だから僕らは生産から消費までちゃんと見ていきたいし、
最終的にお米を食べてもらえるような
イベントや場も作っていきたいと思っています。
加茂 それは武田さん1人だと大変ですね。
武田 なので、来年47都道府県インターンというのを
やりたいなと思っていて。
東京にいる地方出身大学生を47人集めて、
1ヶ月なら1ヶ月で地元に帰って、
地元のトラ男を作ってくださいという課題を出して、
日々情報発信はブログで報告してもらって、
一気に47都道府県で若手農家集団を立ち上げていくと。

僕もトラ男を立ち上げたときは
知識も人脈もなかったので、学生と一緒なんですよ。
だから、学生でもできるんです。
地元を元気にしたいという思いがあればできるので。

このアイデアが実現するのが
2年後になるか1年後になるかわからないですけど、
もっと食材に対して顔の見える度合いを
上げていきたいなと思っています。
加茂 農業をしている人たちも、
自分が作ったお米が今日このお店に届いて、
というのがわかるとやりがいがありそうですよね。
武田 届いた先のことを考えると、
たとえばお客さんがFacebookに
「食べてます」っていうコメントをつけたときに、
作った人から「ありがとうございます」と返事が来る。
それっておもしろくないですか。
加茂 それはおもしろそうですね。
生産者とお客さんがつながる
トラ男カフェがいつできるか楽しみです。
武田 なるべく早くやりたいんです。
初めは本当に小さいスペースでもいいと思ってて、
週1でも、ちょっとずつ食べる場を作っていきたいです。

今年の目標が
「作る人と食べる人が支えあう関係を作る」なので、
今後の目標は作る人を増やすことと、
食べる場を増やすことですね。
加茂 より届けられる人を増やすってことですね。

色んな話が聞けて本当に面白かったです。
今日はありがとうございました。
  (この連載はこれでおしまいです。
 武田さん、おもしろいコメトーク、
 ありがとうございました!)

この連載でも何度か出てきますが、
2012年10月より、トラ男は「トラ男一家」という
お米の定期販売サービスを立ち上げました。

会員になると、毎月秋田の美味しいお米が届くだけでなく
おかずや食べ方の説明など、多くの特典がついてきます。

2kg、5kg、10kgと量も選べるので、
一人暮らしでも家族でも大丈夫。
美味しいお米を食べたかった方、
お米は好きだけど重くて買うのが面倒だった方、
定期購入を通じて農家を支援したい方などなど、
ご興味ある方はぜひこの機会に
トラ男一家に入っちゃいましょう!

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