フダンヅカイ
豊かなノイズが生まれる場の発明をめざして ~株式会社ツクルバ中村さんと、お酒を飲みながら小一時間~
もくじ
はじめに 頭の中を覗きたい
第一回 お酒を飲みながらということで
第二回 母性本能をくすぐるような場所
第三回 カフェの空間設計
第四回 co-ba libraryはなかった?
第五回 焦燥感
第六回 雑多と多様の違い
第七回 スペシャリストよりも、ジェネラリスト
第八回 建築はコワーキング
第九回 そういう考えを伝えたいというか
第十回 ノイズについて
第十一回 Fカップ

はじめに 頭の中を覗きたい

東京は渋谷にあるシェアードワークプレイスco-ba。
「場所を共有するだけではなく、
お互いのアイディアやスキルも共有し、
自分たちのプロジェクトを生み出していく場所」
をコンセプトに運営している会員制のスペースです。

僕がco-baの存在を知ったのは2011年10月のこと。
CAMPFIREというクラウドファンディング[*1]サイトで
「クリエイターのためのコワーキングスペースを作る!」[*2]
というプロジェクトを見たのがきっかけでした。



「コワーキング」ってなんだ?
と、当時は聞きなれない単語に違和感を感じましたが、
クリエイターが集まり、何かを生み出す場所を作る
というコンセプトが当時は新しく、
何か面白いことが起きるに違いないと感じ
CAMPFIREを通じて支援をしました。
その後、2011年12月のオープン以来、
ずっと会員として利用させてもらっています。

そして2012年5月、co-baに続いて、
co-ba libraryという
シェアライブラリーがオープンしました。
作家別でも、ジャンル別でもなく、時系列別のどれでもない。
本の提供者別に個性的な本棚が並ぶ、
みんなでつくっていく「図書館」。
co-ba libraryはco-ba会員1人につき
1つの本棚を自由に使うことができるため、
1つ1つの本棚が個性的な輝きを放っています。

「新しくスペースを作る」
という噂は聞いていたのですが
まさか図書館を作るとは思っておらず、
発表された当時はびっくりしたのを覚えています。

予想もしていなかったけど、
欲しいなと思えるもの。
そんな空間を設計しているのは
株式会社ツクルバのCCOである中村真広さん。
フダンヅカイ記念すべき第一弾は、
中村さんとのおはなしとなります。

中村さんが設計されたco-ba libraryにて、
お酒を飲みながら小一時間。
特に取材、という雰囲気もなく
普段通りのスタイルでざっくばらんに話をしながら、
頭の中を覗くようなおはなしとなりました。
このコンテンツを通して、フダンヅカイの雰囲気を
感じ取っていただけると嬉しいです。
お酒の用意もできて準備万端。
さあ、対談が始まります。

[*1]クラウドファンディング
不特定多数の人から資金を集める行為のこと。
現在はインターネットを用いてプロジェクトごとに寄付を募るのが主流。

[*2]現在は「コワーキングスペース」ではなく
「シェアードワークプレイス」という名称に変更されている。

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